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凱旋、伝説、そして新時代へ [音楽]

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月曜日、仕事が終わって家に帰り、夕飯を食べてから名古屋駅へ。

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行き先はもちろん、広島。

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目的はもちろん、これ。とりあえず、その日は疲れていたので、ホテルに着いたとたんに爆睡。


何時にないほど緊張しているあ~ちゃん。「はしまき」食べます!

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ホテルの隣では市民球場の解体中。朝食前の散歩を兼ねて会場まで斥候に。ところがなんと、まだ7時前だというのに、メインステージ前は200人くらいのファンが場所取り。これはやばい!とホテルに戻り、朝食も摂らずにチェックアウト。コンビニでサンドイッチとおにぎり1つとお茶を買い、急いで会場へ。何とかアリーナ(座りエリア)真ん中くらいに陣取ることが出来た。

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この日のメインステージは、12時からオープニングセレモニーで、Perfumeが出るのは16時から。実に9時間の待ち。しかも、待っている間も「立たないでください」「イスは使わないでください」としょっちゅう注意が。

私の周囲は地元広島の高校生の女の子たち。待ちの間に英語の宿題プリントを仕上げたり、古文の予習をしたりと忙しい。反対側では母親同伴の中学生の女の子が数学のプリントを広げている。私は私で小型ノートで土曜の講義のパワポ作りの続き。坐骨神経痛はどんどん悪化するけれど、しかたがない。

開会式のリハが始まり、広島吹奏楽団(ひろすい)の皆さんが準備。指揮者の方がPerfumeファンを心地良く煽り、大爆笑。続いて来賓挨拶や段取りのリハにRCCの横山雄二アナが登場して、前日のラジオ収録の裏話を披露し、会場を大いに盛り上げる。横山アナ;「Perfumeまであと5時間です。皆さんせっかく綺麗に並んでいるので、割り込みとかしてくる人がいたらみんなで 「♪ねぇ、ねぇ」ってして止めてくださいね。罰としてステージの前で「♪チョコレイト、ディスコ!」って踊らせるとかね」。この方、どんだけPerfume好きやねん!

座りエリアのファンから「フェスティバルそのものを盛り上げよう」「関係者に迷惑をかけないようにしよう」という心意気がひしひしと伝わってくる。そりゃあ、Perfumeの故郷だもの!スペシャルゲストにPefumeを呼んで良かったと思われたいもの!!

開会式に続いて広島吹奏楽団が登場し、指揮者が「こんにちは、Perfumeです!」と挨拶し、盛り上がる。「Perfumeを見に来た人!」で拍手。「広吹を見に来た人!」で大拍手。「嵐」のメドレーで高校生たちがノリまくっていた。オジサンも盛り上がりました。

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広島市の姉妹都市である韓国・大邱市の市立国楽団の演奏。こんな感じの座りエリア。

続いてスペシャルライブで、Perfumeの知り合いのMebiusなどが登場。まったりと良い感じで盛り上がりました。

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1時間前に直前のすべてのステージが終わって小休止。おじさんたちは既に腰が痛くなり、立ち上がって伸びをしたりトイレにいったり。ここでイベント主催者が何度も出てきて、本番中は立ちあがらないように、押し合わないように、と繰り返し注意。もちろんそのつもりだが、そうは言っても今動いておかないことには、腰が痛い(><)それに、エコノミークラス症候群(深部静脈血栓症)にもなりかねない。医学的配慮からすれば、「今のうちによく運動しておいて下さい。15分前には座って下さいね」くらいの呼び掛けがあっても良かったように思う。時折小雨の降る曇り空だったから良かったものの、快晴なら大変だったことだろう。

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座りエリアからは当然見えなかったが、物凄い数の観客だったらしい。主催者は「動くな、もう入ってくるな」と命令口調で、でも全く嫌味はなく、「Perfumeの凱旋をみんなで成功させよう!」という愛情が伝わってきて、歓迎の歓声が上がる。「オレはもう出てこないが、みんな信じてるぞ」とスタッフ。そういう煽り、嬉しいっす。

そして、いつものように手拍子が始まって大いに盛り上るが、司会者が再度登場してクールダウンしつつ、「みんなで成功させましょう!」と一言。東京ドームとはまた違う、独特の興奮度。暗幕の隙間からピンク色の衣装がちらちら見える。始まる!!

「FAKE IT」のSEで登場、そして「One Room Disco」。あ~ちゃんは感極まって口元が歪む。周囲の高校生たちがそれを見てポロポロと涙を流す。地元の子に感動されるPerfume。それを見て、私も涙が止まらなくなる。

MC開始。あ~ちゃんが「ええ眺めじゃのう」と言うと、かしゆか、のっちも「ほんまよ」「ええ眺めじゃ」と感動。あ~ちゃんがMCでフラワーフェスティバルの昔話を披露。「凱旋だと言われて、500円のTシャツ着て出て、お母さんたちに申し訳なかった」という話に、中高生たちがぽろぽろと涙を流している。私もタオルで目を押さえっぱなし。あ~ちゃん、本当に本当に嬉しそう。良かったねぇ!本当に良かったねぇ!(;;)

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↑中国新聞より。私はあ~ちゃんのおでこの辺りに居ました。みんな、学生臭さが抜けて、地元の子供たちに「大人のカッコイイ女性」として憧れられる存在になったのが、とても嬉しいなぁ(;;)

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報道によれば、約2万人の観客だったらしい。最後まで混乱なく終了したのも凄いし、終了後、座りエリアのファンたちがゴミ拾いを始めたものも凄かった。みんなお行儀が良い。

<SET LIST>
SE FAKE IT
01 ワンルーム・ディスコ
~MC~
02 メドレー(不自然なガール・VOICE・ねぇ)
P.T.A.のコーナー
03 チョコレイト・ディスコ
04 ポリリズム


それにしても、のっちの立ち振る舞いがスマートで、ステージが終わってからも、周囲の子たちが「のっち、カッコいいよう(;;)」と、まるで宝塚歌劇団の男役に憧れるように涙ぐんでいた。隣の中学生は母親の肩に顔を埋めて号泣していた。思わず、「のっちは、こないだまでツアーやイベントにぬいぐるみを持ち歩いてたんだよ。かしゆかにつっこまれて、『いいじゃん!一緒に寝るんだも~ん!』って絶叫したんだよ」とからかいたくなった。「大人になる」というのは、自分の中にどれだけ「子どもの部分」が残っているかを自覚し、それを自分の一部として受け入れることだと私は思う。そういう意味で、のっちは充分に大人だ。

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というわけで、さっそく新聞の号外が配られていた。かしゆかは妖しい色気が漂い、あ~ちゃんは美人度が更にアップ、のっちは益々男らしくカッコいい。そして何よりも、「Perfumeの凱旋を成功させ、伝説にしよう」という広島フラワーフェスティバルのスタッフの方々の尽力が素晴らしく、それに観客が見事に応えたという感じだった。

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伝説の2005年のステージの写真を「ひろしまエンタ王」さんのHPから。これが「500円の赤いウサギのTシャツに、白のコーデュロイのスカート」。号外の写真と立ち位置が一緒なのは偶然だが、こんな子たちがこんな大人になりました。

MCであ~ちゃんも言っていたが、この凱旋の成功を境にPefumeの新たな時代が始まるのだと思う。

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では、さっそく「はしまき」を買いに。


6年前の2005年4月15日のドッキドキオンエアーより。この時は、はしまきは「200円」ということだったが、300円だった。

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初めて食べるが、確かに旨くてクセになりそう。梅田の阪神百貨店地下のイカ焼きもこんな感じの美味しさだ。

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あとは帰るだけだが、せっかく広島に来たからには、広島風お好み焼きを食べて帰りたい。Perfumeお勧めのお好み村「ソニア」は昨年末に閉店したというが、まあ他の店(確か「アトム」も聖地のはず)でも良いかと、会場を眺めながら歩くことにしよう。

途中で親分(妻)に電話して、何か買ってきて欲しいものはないか訊ねたところ、「アンデルセン」の本店が広島にあるので、パンを買ってきて欲しいとのこと。アンデルセンといえば、松坂屋や名鉄百貨店にも入っているが、親分は学生の頃、今はなき「奈良そごう」のアンデルセンでバイトをしたことがあるとのことで、是非本店に寄って欲しいという。

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奈良そごうといえば、長屋王の邸宅跡に建てられ、美術館まで併設されていた。今はヨーカドーになっているはず。

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というわけで、すぐ近くだったので早速行ってみたら、これが高級食材店とレストランを兼ねた6階建ての見事な建物。ワインの有料試飲をやっていたり、すぐ飲みたい人のために無料で急速冷却サービスをやっていたりと、それは凄い力の入れよう。こんなお店、名古屋にはありません。

本通り商店街の周囲には、ごく普通にオープンカフェがあったり、オシャレなケーキ屋があって、若い人たちがたくさんいて繁盛していた。そういうセンスの良い都市空間も、残念ながら名古屋では見掛けたことがない。

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いろいろとお土産のパンを購入。親分はこれで太ったと言っていたが、私もますます太りそう。

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こちらは、ワイン会用のお土産。

結局、お好み村も満員で、八丁堀電停から市電に乗って広島駅に行き、2階の飲食店街を覗いたが、そちらも超満員。広島風お好み焼きは諦めて、たこ天むすを肴にビールを飲みながら帰ってきた。

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私がこの前広島をウロウロしたのは、高校入学を控えた頃だったから、もう30年近くも前になる。当時はもっとヤサぐれた感じの垢抜けない街だったが、ずいぶんとスマートになった。今度は親分と一緒に旅行したいなぁ。
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